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苔図鑑No.1「タマゴケ」〜その可愛さにメロメロ〜 hananicoコラム

苔図鑑No.1「タマゴケ」〜その可愛さにメロメロ〜 hananicoコラム

タマゴケは、その姿の可愛らしさから男女を問わず人気の高い苔です。
名前が指す通り、小さな玉が苔全体を装飾しているように見えます。例えるなら雨粒が緑の中で弾けているような、ちょっとメルヘンを感じる苔姿です。
テラリウムの中に入れると一気に可愛さ、可憐さが増して作品の雰囲気をアゲてくれる強い味方になってくれます!

■タマゴケの特徴

品種はタマゴケ科タマゴケ属。漢字名は玉苔。北海道から九州まで広く分布しています。主に山地の湿った場所に塊状の群落を作り、成長すると全長4〜5cmになります。触った感触は柔らかで、葉の色は明るい若草色。

■タマゴケの玉は「朔」

苔は繁殖のために胞子体を作りますが、胞子が入っているカプセルのような部分を蒴(さく)といいます。蒴の形は、球形、円筒形、ひょうたん型のものなど多様です。タマゴケは球状の朔を持っており、2月ごろになると新しい朔が顔を出してきます。最初は尖ったような形をしていますが、だんだんと丸みを帯びて、美しい黄緑色の玉になります。熟してくると赤みを帯びてきて、やがてしぼんで茶色くなります。

■タマゴケの育て方

直射日光に弱く、室内でも強い日光のあたる場所は苦手です。ですが光は必要なので、カーテン越しの明るい室内がベストな光量です。
乾燥にも弱いので、適度に霧吹きで水分補給してあげましょう。
タマゴケは寒さには強いのです夏の暑さには弱いので、夏場は特に気をつけてあげましょう。

■夏越しがポイント

室温が30°C以上の高温になると、人もそうですが苔も弱ってきます。
できるだけ涼しい場所に置いてあげましょう。また、室温が高いと乾燥してしまうのでは?と水を多くあげがちになりますが、それはかえって苔を弱らせてしまいます。夏の暑さと過剰な水分で蒸れた状態になり、余計弱らせてしまうのです。葉っぱを触って乾いたな、と感じたらさっと霧吹きをする程度にしておきましょう。
夏を無事に越え、秋を迎えるとタマゴケはまた成長を始めます。冬に一番活発になり、2月ごろ新しい朔が生まれます。

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