私たちは普段、朝起きて会社(学校)に行って、仕事や勉強をして、それが終わると家に帰ります。家に帰ってもくつろぐ前にいろいろやることがあります。食事の支度、掃除などの家事もやらなければいけないし、学生さんなら宿題や課題がありますよね。そんなこんなで日常は過ぎていき、ゆっくり自分の時間をもつことはなかなか難しい。。。
コロナの影響もあって外でストレスを発散することもしなくなり、ますます自分の心に鬱屈したストレスが溜まっていく、というな人が多いのではないでしょうか?
そういった人におすすめしたいのが『テラリウムを育てる』こと。
「そんな面倒なこと、余計ストレスが溜まる」とか「時間がないから無理」などと感じた方、ご安心ください!テラリウムは少しの時間で手軽におうちの中で楽しめ、さらには心のリフレッシュや安らぎを得やすいというメリットがあるんです。
このコラムでは、テラリウムを育てると得られるメリット5つを紹介していきます。生活に潤いが欲しいと感じてる方は是非参考にしてくださいね!
①植物のグリーンを見ることで安心感と安らぎを得る
心理的な観点から、グリーンは情緒の安定、安心感の増加させます。筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせてくれます。その他、筋肉や骨その他組織の細胞を作る力を促進したり、暖和効果があるので血圧を下げる、という効果もあるそうです。実感として、身近に植物があるのとないのでは緊張の度合いが違っているように感じます。ちょっと植物の緑を見ることでホッとしたり、なんてことありますよね!
②フィトンチッド効果で瞬間リフレッシュ
「フィトンチッドphytoncide」とは植物が発散する揮発性物質です。いわゆる森林浴効果をもたらすと言われる森の香りのこと。
フィトンチッドは私たちの体を癒し、安らぎを与え、清々しい気分にしてくれるというリラクゼーション効果をもち、それは科学的にも立証されています!
実は筆者も部屋に置いている苔リウムの匂いを嗅ぐのが好きで(笑)よく嗅いでますが、本当に心が爽やかになるというか、さっとリフレッシュできるので、大変重宝しています(笑)
③こころが豊かになる
植物を育てていると、視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚の五感が刺激され、感受性を豊かにする効果があるといわれています。
世話をする、という行為は毎日続けないといけないし、面倒がかかります。ですが毎日世話をすると植物は必ずそれに応えてくれます。苔であればグリーンが鮮やかにイキイキとして、段々と伸びて増えていきますし、花ならば蕾ができて美しく咲いてくれます。自分が手間をかけたことに対して確実に応えてくれる植物に、いつしか愛情と慈しみの感情が生まれてきます。多くの幼稚園や保育園で植物を育てるプログラムがあるのは心を豊かに育むための体験として行われているんですね。
④知的生産性がアップ!
緑色は目に良い。昔から言われているし、なんとなくそんな気がしてる人が多いかと思います。ですが、目に良いだけじゃないんです!
『緑視率』というのをご存じでしょうか?人の視界に占める緑の割合を測る指標で、緑の多さを表すとされています。
実は国土交通省が平成17年に発表した緑視率についての調査資料では「緑視率が高い場所ほど安らぎを感じる人が多い」という結果がまとめられているんです。
緑視率が上がることで、人はストレスだけでなく疲労感も軽減します。特に眼精疲労を和らげる効果があるため、パソコンを長時間使う仕事などでは植物のある空間にすることで仕事の生産性がアップするといわれているんです。
⑤自分の気持ちに向き合える
テラリウムは育てるだけでなく、作ってみることも大変おすすめです。
テラリウムは箱庭療法的な側面も持っています。ミニチュアの人形やおもちゃを見ているだけでも想像力が湧いて、イメージが広がっていきます。
イメージは一つの意味に固定されず多様性があり、言葉にならないもやもやした気持ちと似ています。そういったもやもやを1つの作品として表現できると清々しい気持ちになることができます。
また、作る前のイメージと出来上がった作品が全然違う、ということはよくあります。作業をしているとどんどん想像が膨らみ、意識を超えた感覚や動きが生まれてきます。あれ?なんでこんな風に置いたのかな?とか何となく淋しそうに見えるな、など作り終わってから気がつくことも多くあります。
今、自分がどんな気持ちなのか、普段は考えないことに向き合い、気付くことのできる良い機会になるのではないでしょうか。
作品の出来具合で割とわかりやすく出るので、たまには自分の心の声を聞いてみても良いのかもしれませんよ!!